愛知県でシーティングセミナーを開催しました
一般社団法人 全国肢体不自由児者父母の会連合会の依頼でシーティングスペシャリストの山崎泰広が全国7ヶ所で開催したシーティング研修会及び体験会。前年に全肢連が発行した療育ハンドブック47集「シーティングで変わる障害児者の未来」を著した講師が講演並びに車いすシーティングの体験・実技指導を提供しました。
最終回となった中部東海セミナーは名古屋市で開催。愛知県を中心に静岡県と石川県からも参加者が集まりました。障害児者と家族、特別支援学校教師、PT、OT、皆さん講義を本当に熱心に聴いてくださり、「目からウロコ!」「車椅子と姿勢について初めてちゃんと理解できた」「参加して本当によかった」など嬉しい感想をいただきましたた。
初日後半は二次障害対応について講義後、姿勢の評価から車椅子を設定・調整をしてシーティング体験を提供。1人目は丸くなった背中と肢位をシーティングのクッションとバック、動的シーティングのベルトで改善。2人目はシーティングの車椅子なのに成長して姿勢が崩れていたお子さん。背もたれが低い、体幹ベルトが緩い、骨盤ベルトの締め方と角度、ラテラルサポートの位置と角度、ティルト角度等すべて調整が必要。実際に調整すると1時間以上かかるので調整・改善ポイントをアドバイス。見ていた方々からはうちのこどもの姿勢を見てほしい!シーティングしてほしい!セミナーをしてほしい、体験会をしてほしいと多くの依頼をいただいたので対応していきます。
2日目は、褥瘡予防、拘縮対応、二次サポートについて講演後、重度な障害児3名にシーティング体験を提供。地元の業者さんの協力も得て姿勢と車椅子の評価から問題点を把握。車椅子、クッション、バックサポート等を選択調整して試乗を提供しました。新調した車椅子なのにずり落ち姿勢で背中の変形も未対応、苦しそうな声を出していたお子さんはまっすぐで快適な姿勢に改善できました。強い筋緊張と不随意運動のお子さんはシーティングのクッションとバックで骨盤を中立に保持。筋緊張を緩和してずり落ちを防止。前に倒れる姿勢のお子さんは可動性のない円背が問題。骨盤保持後に円背に合わせて背面パッドを調整。体幹ベルトも提供して視野が得られる姿勢を提供。
体験されたお子さんたちの姿勢の改善に会場の皆さんは感激して拍手!体験者の方々はすぐシーティングしたいということで、地元でシーティングを提供できる方を紹介しました。今回の6回の研修会で多くの研修会と体験会の開催希望をいただいたので、各地に行って協力し、お子さんたちを元気にしていきます。
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